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このブログは、シルバーレインに置いて行動中の「呪炎・アカネ」「明正・捩木」の行動記録を、小説……または一人言を掲載する為の場所であります。サブである「ベルス・ペルシアル」「速水御影」もちょくちょく出てきます。その四人と馬鹿背後の提供でお送りします。
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捩木の戦闘スタイル
風月華の寮から少し離れた裏山。 そこには寮生が好んで自己鍛錬に使う場所特有の、傷ついた木々、磨り減った地面。 独特の心地よい風景が広がっていた。 普段社会を生きる者の中で、このような心境に陥る者は数限りないが、その日の捩木の心には、 その空間がとても新鮮に感じられた。 冷たい朝靄の中で、一人の少年は、森の中で今日も鍛錬に勤しんでいた。 金属音が響き。悠然と一本の剣が空へと飛び、そして落ちる動作を繰り返す。
「はぁ!」 一振りの長剣を蹴り上げ、また捩木の額に汗が浮かぶ。 そう…彼の戦闘スタイルは通常の魔剣士とは一線を引くものがあった。 それは剣をほとんど握らず、構えたとしても近接には不利とされる逆手で剣を握ることにある。 「よっと……今日はこの辺で止めておくか」 円運動を描きながら落ちてくる長剣を、難なくつま先で衝撃を殺し、バウンド…そして右腕で逆手に捕らえた。 首に巻いたタオルで鬱陶しい汗を拭いながらも、使い慣れた武器の感触を確かめる。 すると、一つの違和感が彼を襲う。 「また…か。ひび割れている」 彼が通常剣を扱うときにもっとも消費される部分。 剣の刃を支えるべく、強固に作られたはずの柄部分が亀裂を見せ、彼に抗議をしていた。 それだけではない。刃の部分も岩に打ち付けられ、飛翔する剣の方向性を変更させられるたびに、砕け、それはもう剣としての役割を果たさなくなっている。 「もっと…丈夫な剣じゃないと…何度も新しい物に変えていたら、この先どうなるか分からないな」 試しに近くの大岩に向かい剣を蹴りつけた。 すると…彼の読みどおりに、剣のバランスは崩れ、柄は砕け…刀身は鈍い音を立てて岩に突き刺さり、寂しい情景を残す。 「俺の剣を探す必要があるかもな…」 それだけ言い残すと、彼は鍛錬の片付けを終えた後に、静かに寮へと帰路を辿った。 PR コメントを投稿する
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プロフィール
HN:
呪炎
性別:
非公開
趣味:
世界鑑賞と小説書き
自己紹介:
Sであり同時にMでもある。
属性としては「SM」でも極端にアレなのは勘弁だね。 ソフトが一番でしょう?え?どうでも良いの? あっ…そう?(///) 人の心とはとても美しく醜いと日頃から考え、他人の意見を吸収しながら、常に流されないように努力しているつもり。 自分のキャラである「アカネと捩木」を苛めるのも大好き。 苛められるのも好き。 だが、他の皆から構ってもらうことは、何よりも幸福を感じるウサギのような人間。 月がとても好きだ。 マイ箸はいつもウサギプリントの物を使うピンポイントなポリシーを持つ変態紳士。 紳士ならば、全力で女性を愛し尊重せよ!!美しき男達を尊重し、彼らの美しさを称えよ! ここまで書いて思った。俺は最低人間であると!! ブログ内検索
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